模試の活用法

個別指導base 守山校 吉村

 

模試の成績表の見方(中学1~2年生)

 

まずは偏差値から。偏差値というのは、その試験を受けた全受験生の中で、自分がどれくらいの位置にいるかを表した数値です。全体の平均を50として、そこから上下にどれだけ離れているかを示します。また、各学校の合格難易度も偏差値で表されているので、この二つを比べれば自分がその高校に合格する可能性がどれくらいあるのかわかります。模試の結果は自分の実力にあった志望校を決定するために重要な判断材料となります。

そして、気になるのはやはり合格可能性の判定ですが、それだけを見て一喜一憂することのないように。特に中1~2年生は実は見るべきところはもっと別にあるのです。むしろ合格判定よりも以下の4点のほうが大事になります。

 

①「分野ごとの正答率」・・これを見ると、自分がどの分野が得意で、どの分野が苦手なのか、おおまかな傾向がつかめます。復習するときの目安に使いましょう。

 

②「設問ごとの全受験者の正答率」・・もし正答率が高い問題で間違えたとしたら、みんなが得点する基本的な問題が取れてないということですから注意しましょう。

 

③「各教科のバランス」・・5教科すべてバランスよく得点できるのが理想ですが、なかなかそうもいきません。飛び抜けて偏差値の低い教科があるかチェックをし、もしあれば、

その教科にある程度時間を割いて勉強をする必要があります。

 

④「成績の波が大きい教科はないか」・・もし問題によって成績が上下する教科はあれば、設問ごとの正答率をチェックして苦手分野を重点的に復習します。そこをきちんとつぶしていかないと、安定した得点はとれません。

 

せっかく模試を受けても結果だけ見ておしまいでは、その模試を受けた意味が半減してしまいます。出来なかった問題を必ず解き直ししましょう。出来なかった問題はあなたの弱点を教えてくれているのですから。