危険なマルチタスク その2

個別指導base栗東校 吉村です。

一年ほど前に、この場で マルチタスクの危険性について書きました。

いかにも複数の作業を並行することは、脳を鍛えるイメージがありますが、まったくの逆。

複数のことはもちろん、一つのことであっても「集中しづらく」なってしまうのです。
ですのであなた自身、勉強をしながらネットやスマホをチェックやゲームしているのなら、とにかく「勉強が終わるまでは、ネットやスマホを見ない」というように、制限することです。
このように思えば「ごほうび」にもなるので、より集中して仕事が終えられるはずです。

中途半端に、途中で色々と脇道にそれるのは、時間がかかるだけでなく、どんどん集中力も奪ってしまいます。
特に勉強中に、並行してネットサーフィンやSNSを見てしまう人は、より気をつけるべきです。
昔から「脇目もふらず勉強する」という言い方がありますが、これはものすごく正しい表現だったわけですね。

…私自身もするので、あまり大きな声では言えませんが、
例えば「ゲームをすることによって反射神経・運動能力、果ては脳の活性化に繋がるのではないか。」という意見。
確かにそういった考え方もあるでしょう。

しかし「頭の良くなるパズルやゲーム」を何問といたところで上達するのはそのパズルの腕前だけで根本的な頭は一切よくなりません。
それどころかさまざまな要素を含むゲームをしていると一つのことに集中できなくなるそうです。

一昔前に脳を鍛えるトレーニングを監修された某有名な教授もデジタルツールで成績が下がるという研究を発表されています。

もちろん趣味として楽しむならまったく大丈夫ですが、「これをプレイすることで○○が鍛えられる!」という目的であれば、実は逆効果の可能性もある、とお考えください。