メタも実力のうち

個別指導base栗東校 吉村です。

そちらの地域でも今週、先週に期末テストが行われているかと存じますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本校でも怒涛のテスト対策期間が2週に渡りあり、気が付けば7月目前…
今度は夏期講習の期間が待っているわけです。
大切な時期のオンパレード、お互い体調をしっかりと管理し、この夏を乗りきれるよう備えていきましょう!


…とはいえ、今は大事な期末テスト期間。
将来を見据えた事情も大事ですが、今は目先のテストが心配ですよね。
そこで、今回は本校で対策の難しいリスニングテストのヒントとなるようなお話です。

リスニングの問題は会話文やスピーチなどの英文を聞いた後に
一問一答形式で答えるものが多いかと思います。
具体的に、こんな問題です。
英語では伝わりづらいと思いますので、全文日本語で書きます。

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質問「3時間目の授業は誰が行いますか。」

A「宮本先生です」
B「3時から始まります」
C「妹が風邪だからです」
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といった感じで、質問にたいして意味が通る答えをABCから選べというものです。

「こんなのAに決まってるじゃん!」

おそらくみんなそう思いますね。当然です。
Cのうち
『妹が風邪だから』
という部分が、特殊すぎる人名だったという可能性も0ではないですが、普通に考えればAです。
日本語なら余裕で分かります。
しかしこれを英語で、さらにすごい速度でしゃべられたら、もうどれが正解か分からないのではないでしょうか。

この問題の解き方のポイントとして、
「質問の冒頭を全力で聞く」
ということが重要になります。

なぜなら
質問「誰がこの仕事の責任者ですか?」
なら、冒頭はほぼ

「Who(誰が?)」

で始まりますので、極論を言えば、その「Who」しか聞こえなかったとしても、
「あ、『誰が』と聞いているんだから、少なくとも人名っぽいのが答えだ」
と分かるわけです。

…こういったものを「メタ解き」と言うようですね。
メタとは、ものごとの「全体」を、一歩離れたところから見た状態、というような意味になります。
「メタ視点」とか「メタ思考」などとも言われるのだとか。


テストとは一回きりの刹那的な勝負事。
立場上あまりこういったことを言うのはよくないかと思いますが、
端から諦めず、こういった小手先の技術も重要であったりするのです。