時を守り、場を清め、礼を正す

 

 夏休みもあっという間に過ぎ去りましたね。

もう二学期がスタートしている市もあると思います。

夏休み頑張った事、チャレンジした事は

2学期からも活きてくるはずです。2学期は学校行事で忙しくなると

思いますが、勉強にスポーツに遊びにがんばりましょう!!

 

 今日は、日本の教育について少しお話ししたいと思います。

日本の教育は世界でも賞賛されています。

残念ながらそれは、戦後の教育ではなく、私たちが生まれる前の

江戸時代から終戦までの教育に対してです。

現在の日本の教育にも少なからず、残っています。

それを今日は少し紹介したいと思います。

 

教育哲学者の森信三が提唱した教育再建の三大原則というのがあります。

・時を守る (時間、約束を守る事)

・場を清める  (掃除、整理整頓をする)

・礼を正す  (相手の気持ちを考え、感謝する)

 

これらを実行していない人は、「自分さえよければ・・・」

という考えが、根底にある人だそうです。

 

時間を守れない人は、待たせる相手のことを考えていないからである。

掃除が出来ない人は、次に使う人の事を考えていないからだ。

礼儀がしっかりしていない人は、相手に対する敬意が足りないからである。

 

勉強やスポーツを頑張る前に、まずはこれらのことから始めるのが、

日本の教育の前提でした。

確かに、相手に敬意がなかったり、相手の気持ちを考えられない人は、

何においても大成しないと思います。

今では、なかなかいわれなくなりましたが、「躾」が大前提ということです。

江戸時代では、寺小屋や家などでまずはこの「躾」が徹底されました。

幼少期に家族、村社会で基本となるルールを教えました。

学問以上にこれらのことを重要視していました。

 

 昔の日本の教育は、現在にもいろいろな所に影響しています。

みなさんも受けたことがあると思いますが、全国学力テスト・体力テストというのがあります。

学力・体力テストの上位の県はご存知でしょうか??

 

知っている方もいると思いますが、福井県になります。

毎回、上位なので他の県とどこが違うのか、調査をした人がいます。

 

・登下校の際は校舎に向かって一礼をする

・「無言給食」「無言清掃」を実施している学校が多い

・掃除開始の音楽が流れると、まず正座をして黙想

 

などがほかの県と違っていたそうです。

関係者によると、「礼の教育」を重要視しているみたいです。

このように、礼や躾といったことが本当の学力に影響しているのです。

 

 公立の小学校でも、英語やパソコン系の時間が増え、

道徳や清掃の時間が減ってきていると聞いています。

子供たちに本当に必要なことは、人としての基本となる心を作ることだと思います。

今一度、礼や躾といったことが見直され、学校教育の場にも導入されることを願っています。

 

みなさんも一度考えてみて下さい。

成績がUPするかもしれませんよ・・・