私たちはしばしば「変わること」を求めたり、求められたりします。
例えば勉強なら、
「点数を上げるために『今よりも』勉強時間を増やそう!」
「勉強時間を増やすために、『今よりも』塾に行く回数を増やそう!」
など、理想や目標のためには、「今」と違う何かをする必要があります。
しかしいざ、やろうとすると急に、
「やっぱり時間増やすとしんどいしなぁ…」
「何回も行くの面倒くさいしなぁ…」
という気持ちになることがよくあります。
それが普通なんです!
というのも、人間の脳は現状維持するように作られているそうなんです。
つまり、変化を嫌うようにできているということです。
「今、無事に、安全に生きられているのならば、このままでいいじゃないか」
「特に問題のない『現状』を、わざわざ変える必要はないじゃないか」
というように、現状を維持しようとします。生きるための本能です。
したがって、何か新しいことをするとき、チャレンジするとき、
不安な気持ちになったり、面倒くさくなったりしても、
それはあなたに勇気がないからではありません。
それが普通なのです。本能的にそうなってしまうのです。
大切なのは、そういうネガティブな気持ちが出てきたときに、
「脳が現状維持しようとしてるなぁ。」
と気付き、認めてあげることです。それだけで気持ちが楽になります。
そして、ネガティブな気持ちが出てきたということは、
新たな一歩を踏み出そうとしている直前だということです。
その段階まで来ているということです。
あとは「うまくやろう」、「やったらずっと続けよう」とは考えず、
ハードルをできるだけ低くくして、まずはやってみることです。
一度やってみると、「やった後の自分」を維持しようと、脳の現状維持システムが良い意味で働きます。
「やった後の自分」が普通、正常だと認識されるようになり、習慣化されていきます。
そうなればチャレンジ成功ですね。
不安だった気持ちはいつの間にか消えて、達成感や充実感に満たされているはずです。
以上、脳の現状維持システムについての話でした。
何かにチャレンジしてみる気持ちになっていただけたでしょうか。