心配の遅延

受験を半年後に控えた3年生を始め、期末テスト前に少し生徒の精神状態の落ち着きの無さを感じます。

 

多感な時期、多感な思春期なのでいろんなことに影響されやすくなっているのだと思います。

 

私なんかはおじさんなので多少のことでは動じません。 ← 誰がおじさんや!まだ、お兄さんで通してるわ!!

 

 

栗東校の生徒に話を聞いていると、「今、その瞬間に考えても仕方のない」悩みが多かったりします。

 

例えば、

「誰々にラインをブロックされた。」

「学校で友達とケンカしてムカつく。」

「志望校が無理の場合の第二の志望校を考えなければあかん。」

などなど。

 

どの悩みを塾に来て勉強中に悩むことで解決する悩みでしょうか、いや違います。(反語)

 

ラインをブロックした相手、ケンカした相手とは、やっぱり直接会ったり、電話したりで解決できるものだと思います。

 

また、第二の志望校なんかは現在のこの時期に考えるものではありません。

今はまだまだ伸びる時期なので第一志望に向かって頑張るべきです。

 

 

心理学に「心配事の遅延実験」というものがあります。

 

悩み事・心配事があってもその場、その時に悩まずに、別に悩む時間を設けて、その時間に悩むといったものです。

 

例えば、

学校で悩み事が頭に浮かんだとします。

すぐにそのことについて悩まず、家に帰り、ご飯を食べ、風呂に入り、寝る前に30分だけ、悩む時間を用意しておき、その時間に悩むのです。

 

この実験において、多くの悩みはどうでもよくなってしまう結果が得られています。

 

時間を空けると、多くの悩み事はどうでもいいものになってしまうようです。

また、本当に悩む必要がある悩みは覚えてあり、悩む必要なんてないことは忘れていたりして、悩み事の整理もできます。

 

この先、受験生を始め、他の学年も時間の使い方が大切になってきます。

 

メリハリの付け方の方法として、心配事の遅延をやってみるのはいかがでしょうか。