除夜の鐘

 

2021年も残りわずかとなりました。

 

個別指導baseの授業も、今日で最後となります。

 

一年間、本当にありがとうございました。

 

年が明けると、受験シーズンに突入します。

今も勉強している人がほとんどだと思います。

年末も正月も勉強するというのは、素晴らしいことだと思いますが、

人間そんなに集中は出来ないので、休憩も入れながら自分の心を落ち着かせてほしいと思います。

 

心を落ち着かせる一助として、除夜の鐘について少しお話したいと思います。

除夜の鐘と聞いても詳しく分からない人が増えてきています。

 

年末と言えば?

と質問してみても、「笑ってはいけない」とか「紅白歌合戦」

と答えるお子さんが多いです。

 

私たちの子供の頃は、年越しそばを食べながら、除夜の鐘を家族で聞くのがほとんどでした。

 

除夜の鐘とは、

大晦日の夜半から1月1日の正月にかけて、各地のお寺で108回の鐘を突くことです。

なぜ108回鐘をつくのかというと、

人間の内側にある108の煩悩を除くためといわれています。

 

煩悩とは、

自分自身を苦しめる、欲、心のことです。

 

みなさんでいうと、点数をあげたい、ゲームをしたい、イケメン・美女になりたい、などでしょうか。

こういう欲が叶わずに、自分自身を苦しめることを煩悩といいます。

 

仏教の教えでは、

煩悩は無くせないと言われています。

煩悩を乗り越えて、煩悩を抱えたまま幸せになるという教えになります。

 

欲や願いは、人間の原動力にもなりますし、苦しめる煩悩にもなります。

自分の外側に意識を向けるのではなく、落ち着いた時間を持ち、自分の内側を見ることが大事になります。

 

今年も一年間頑張った人は、大晦日ぐらいはゆっくりして、自分の内側をのぞいてみて下さい。

心を落ち着かせると、近くのお寺の除夜の鐘が聞こえるかもしれませんよ。

 

では、みなさん、よいお年を迎えて下さい。

 

今年、一年間本当にお疲れ様でした。

 

来年も皆さんに寄り添えるように精進致します。