個別指導base守山第二校 吉村です。
英語に敏感になると、それまで見えなかったことが視野に入っていきます。
例えば韻。
韻とは、ラップのように詩や文章の語尾の母音をそろえてリズムよく使うことです。
このようなものは脚韻とよばれています。
英語のような欧州の言語では、日本語とは語順が違うため最後に目的語や形容詞をとることができるので、比較的簡単に韻を踏むことができます。
しかし、日本語は文末に動詞がくるのが普通なので、かなり無理をしないと韻をふむことができません。日本のラップが少々野暮ったく聞こえるのはこうした言語的な問題があるからでしょうか。
さておき、今日ご紹介したいのはこちらではなく、語頭が韻になっている。頭韻というものです。商品名やことわざ、ネーミングなどの表現には本当に多くの頭韻が使われています。
例えば皆さんの好きなCoca-Cola やKit Katなどの商品もそうですね。
前述の通り昔の賢人の教えを現代につたえることことわざにも取り入られています。
Money makes the mare go.
(地獄の沙汰も金次第)
It takes two to tango.
(喧嘩両成敗)
そして、日本ではそこまで馴染みがないかもしれませんが、アメリカンコミックのヒーローたちの世をしのぶ仮の姿の名前もそうなっています。スーパーマンはスペルこそ違えどClark Kent。スパイダーマンはPeter Parker。
そして、浦安市にいるネズミとアヒルの名前もM音とD音で綺麗に韻を踏んでいます。
こうすることにより私たちは苦も無く覚えることができるのですね。
音のリズムというのは実は記憶することに関してとても重要な役割をもっていたりします。
頭韻の技法を駆使してごろ合わせを考えてみるのも一考かもしれませんね。